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2025.08.07 エステ業界情報 ピーリング

ケミカルピーリングとは?薬剤による種類の違いやリアクション・注意点も

目次

エステティックサロンでは、肌面の古い角質を落としてつるんとした肌へ導く「ケミカルピーリング」という施術が行われています。

ピーリングは、グリコール酸や乳酸などを用いて角質をケアし肌のターンオーバーを整えることが目的であり、さまざまな種類があります。本記事では代表的なピール剤の特徴とリアクション、施術を受ける際の注意点を、エステサロン従事者向けにわかりやすく解説します。

 

1. ケミカルピーリングとは?

ケミカルピーリングは、酸性のピール剤を塗り、角質をケアし、肌のターンオーバーを促す施術です。一般的なピール剤にはグリコール酸、乳酸などがあり、目的に合わせて選択します。古い角質や毛穴の詰まりを取り除くことで、ざらつきやくすみが軽減し、明るい印象へ導くとされます。

クリニックの医療用ピーリングと異なり、エステサロンで扱うピール剤は比較的低濃度で肌への負担が小さく、定期的に施術を続けることで肌環境を整えることが期待されます。ニキビや黒ずみなどの肌悩みを抱える方に人気です。

 

2. エステサロンで提供される代表的なケミカルピーリングの種類5つ

ケミカルピーリングはピール剤によって刺激の強さや働きが異なります。ここではエステサロンで提供される代表的な5種類を紹介します。

 

2‑1. グリコール酸ピーリング(水光ピール)

グリコール酸はサトウキビなどに含まれるAHA(アルファヒドロキシ酸)の一種で、分子が小さく皮膚への深い浸透が高いのが特徴です。結合をゆるめて古い角質を除去し、毛穴の詰まりや黒ずみを改善する効果が期待されます。また、脂性肌や毛穴の目立ちが気になる人に向きますが、刺激がやや強めなので敏感肌の方は注意が必要です。

 

2‑2. 乳酸ピーリング(スノーピール)

乳酸もAHAの一種ですが、分子がグリコール酸より大きいため作用が表皮にとどまり、刺激がマイルドです。メラニンの産生を抑える働きがあり、色ムラやくすみの改善をサポートするといわれています。さらに角質細胞の間で保湿を高めるセラミドの合成を促進し、肌のバリア機能を整える効果が期待できる点も特徴です。敏感肌や乾燥が気になる方、初めてピーリングに挑戦する方に適しています。

 

2‑3. LHAピーリング

LHAピーリングとは、主に美容皮膚科やエステティック分野で使用される、低刺激かつ効果的な角質ケア成分である「LHA(Lipo Hydroxy Acid:リポヒドロキシ酸)」を用いたピーリング方法です。LHAは、サリチル酸(BHA)誘導体の一種で浸透がゆっくりで角質を緩やかに溶かします。抗炎症・抗菌作用があり、ピリつきや乾燥が少ないことから敏感肌でも使いやすいとされます。毛穴のざらつきやくすみを緩やかにケアしたい方に向きます。また、ラ・ロッシュ・ポゼのララピールなど、特定の製品名で呼ばれることもあります。

 

2‑4. BHAピーリング

BHA(ベータヒドロキシ酸)の代表はサリチル酸です。脂溶性で皮脂に溶けやすく、毛穴の中に入り込んで詰まった皮脂や角栓を溶かす性質があります。抗炎症作用もあるため、皮脂分泌が多い人や吹き出物・黒ずみが気になる人向きですが、乾燥肌には刺激が強い場合があり、施術者の判断が必要です。

 

2‑5. マッサージピール

マッサージピール(PRX‑T33)は、33%のトリクロロ酢酸(TCA)と低濃度過酸化水素、5%コウジ酸を組み合わせたピール剤をマッサージしながら浸透させる施術で、「コラーゲンピール」とも呼ばれます。過酸化水素がTCAの強い炎症作用を緩やかにするため肌面の剥離がほとんどなく、施術直後からハリやツヤを実感しやすいのが魅力です。コラーゲン生成を促し、色素沈着やニキビ跡、細かなシワをケアしたい人に人気ですが、刺激が強いピール剤を使用するため専門の施術者による慎重な施術が求められます。

 

3. ケミカルピーリングの主なリアクション

ケミカルピーリングは比較的安全な施術ですが、ピール剤の刺激や角質剥離によりダウンタイムが生じます。代表的なリアクションには以下があります。

 

ピリつきやかゆみ:ピール剤が浸透する際に一時的な刺激を感じることがあります。肌の状態や深度によって感じ方が異なるため、施術者は顧客とコミュニケーションを取りながら施術します。

赤み・腫れ
:角質が剥がれる過程で赤みが出たり、腫れぼったく感じることがあります。通常は数日で落ち着きますが、強い炎症を起こさないよう保湿と冷却が必要です。

皮むけ:ターンオーバーが促進されるため、数日後に薄い皮が剥がれることがあります。無理に剥がすと色素沈着の原因になるので触らないようにしましょう。

色素沈着:炎症後色素沈着が起こることがあり、紫外線対策を怠るとリスクが高まります。

乾燥:角質層が一時的に薄くなり水分保持力が低下するため、施術後は乾燥しやすくなります。保湿ケアを丁寧に行うことが大切です。

これらの症状は時間とともに治まりますが、症状が強い場合は施術を中断し、サロンに相談することをお勧めします。

 

4. ケミカルピーリングの施術を受ける際の注意点

ピーリングの効果を最大限に引き出し、肌トラブルを防ぐために以下の点に注意しましょう。

適切な頻度を守る:サロンで用いるピール剤でも角質層を薄くするため、2〜4週間の間隔で行うのが目安です。短い周期で繰り返すと赤みや色素沈着が出やすくなります。

施術当日は強くこすらない:肌が敏感になっているため、洗顔やタオルでこするなどの刺激を避けましょう。強い摩擦は炎症や色素沈着の原因になります。

紫外線対策を徹底する:角質が薄くなると紫外線の影響を受けやすくなるため、施術後数日間は日焼け止めや帽子でしっかり予防します。紫外線は色素沈着の原因にもなるので特に重要です。

いつも使っている化粧品を見直す:ピーリング後は刺激に敏感になるため、ピリつきを感じる化粧品は一時的に使用を控え、低刺激・保湿重視のアイテムに切り替えましょう。肌が落ち着いたら通常のスキンケアに戻します。

施術の前後で疑問や不安があれば、遠慮せず施術者に相談することが大切です。

 

まとめ

ケミカルピーリングは、酸性のピール剤で古い角質を優しく溶かし、ターンオーバーを整えることで肌環境をリセットするエステ施術です。
本記事ではグリコール酸や乳酸、BHA、LHA、マッサージピールなど代表的なピール剤の特徴を紹介しましたが、どのピール剤も一長一短があり、肌質や目的に応じた選択が重要であることがわかります。施術後はピリつきや赤み・乾燥といったリアクションが出る場合もあり、適切なアフターケアと紫外線対策、施術間隔を守ることが美肌への近道です。

AHA系のグリコール酸と乳酸は、古い角質を落としながら透明感やうるおいを引き出す効果が期待でき、敏感肌の方にも比較的取り入れやすい点が魅力です。

『PHA・水光ピール®』(グリコール酸ピール)『ホワイトスノーピール®(乳酸ピール)』は、そのようなAHAの特性を活かしたエステサロン向けのピーリングで、肌をやさしく明るく導く設計となっています。

施術後のダウンタイムや安全性を確かめながら自分に合ったピーリングを検討してみましょう。

 

株式会社リツビは、サロンのメニュー導入や機器・ピール剤の選定を通して美容事業の発展をサポートしています。サロン経営者の方、これから開業をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。みなさまのサロンがより多くの顧客に愛されるよう、確かな技術と安心をお届けします。

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