2025.08.07 エステ業界情報 ピーリング
ハーブピールは、植物由来の成分を用いた穏やかなピーリングケアとして、美容業界で注目されています。ただし、使用する成分や施術の方法により体感や肌状態への影響が異なり、ダウンタイム(施術後の注意期間)にも個人差があります。この記事では、エステサロンの導入を検討する方に向けて、ハーブピールの基本的な特長や美容上のメリット、ケミカルピールとの違いなどを整理しました。導入メニューの選定やご提案時の参考にご活用ください。
ハーブピールは、植物由来の微細な粒子を用いて肌表面に微細な傷をつけ、角質層に穏やかな刺激を与えるトリートメントです。藻類や海藻、植物粉末などを主成分とし、肌表面を整えることを目的としています。
施術には「剥離タイプ」と「非剥離タイプ」があり、それぞれ使用する粒子の大きさや量が異なるため、肌への刺激や実施後の注意期間(ダウンタイム)も変わってきます。
ハーブ由来の微粒子が肌表面をやさしくなでることで、不要な皮脂や古い角質の除去をサポートし、滑らかな肌印象へ導きます。剥離タイプは比較的アプローチが強めですが、非剥離タイプでも日常的なケアに取り入れやすいとされています。
古い角質などが取り除かれることで、肌のキメが整いやすくなるとされ、メイクのノリの向上などが期待されます。毛穴まわりの印象がすっきり見えることで、美容面でのメリットを感じやすい施術です。
毛穴の詰まりを防ぎやすい環境を整えることから、皮脂バランスが乱れがちな方にも選ばれやすい施術です。ただし治療や改善を目的としたものではなく、美容の範囲で肌をすこやかに保つケアの一環として行うことが重要です。
古い角質が不要に溜まっているとくすんで見える場合がありますが、ハーブピールで肌表面が整うことにより、ワントーン明るく見える印象につながることもあります。継続的なケアによって、明るく透明感のある印象を目指しやすくなります。
ビタミンやアミノ酸を含むハーブ成分を角質層に届けることで、肌にうるおいを与え、ハリやツヤのある仕上がりが期待されます。美容目的のトリートメントとして、年齢肌が気になる方にも選ばれる傾向があります。
施術後には、肌の状態によって赤み・かゆみ・乾燥などを感じる場合があります。特に剥離タイプでは、皮むけやざらつきが起こることもあり、肌が落ち着くまでに3〜7日程度かかることがあります。
一方、非剥離タイプは刺激が穏やかで、施術当日からメイクが可能な場合もありますが、紫外線や摩擦を避けた適切なスキンケアが重要です。
施術後24時間は洗顔やメイクを控えることが推奨される場合があります。
また、運動・サウナ・長風呂など体温が上がる行為は赤みが落ち着くまでは控えると安心です。
エステサロンにおいて角質ケアを取り入れる際、ハーブピールとケミカルピールはよく比較される施術です。どちらも肌表面を整える目的で行われますが、そのアプローチや取り扱いのしやすさには大きな違いがあります。
ケミカルピールは、グリコール酸や乳酸などの酸を活用し、角質層の結合をゆるめることで、不要な角質の除去をサポートするトリートメントです。pHや濃度の調整が可能なため、目的や肌質に応じた施術設計が行いやすく、「科学的に管理されたアプローチ」が可能なのが特徴です。
一方のハーブピールは、植物由来の微粒子を肌に浸透させることで刺激を与え、肌本来のターンオーバーを促すとされるトリートメントです。使用するハーブの種類や量、剥離の有無などで効果の実感度が変わるため、施術ごとのばらつきが出やすい一面もあります。
「肌にやさしい=ダウンタイムがない」と思われがちですが、実際にはハーブピールの方が反応(赤みや皮むけ)が出やすいケースも少なくありません。特に剥離タイプでは、3〜7日程度の回復期間を設ける必要があり、スケジュール調整やスキンケアの注意喚起が不可欠です。
対してケミカルピールは、商材によって刺激をコントロールしやすいため、ダウンタイムが少ない施術が可能です。グリコール酸や乳酸を適切に用いることで、赤みや皮むけが起きにくく、施術当日からのメイクが可能な設計も可能です。これにより、日常生活に影響しづらいメニューとして顧客満足度の高い施術として重宝されています。
ハーブピールは、「ハーブ」や「オーガニック」といった言葉のイメージからナチュラル志向・自然派美容を求める層に響きやすく、施術名そのものに集客力がある点が大きな強みです。SNSやメニュー表でも目を引きやすく、導入初期から認知が得られやすい施術といえます。
天然由来成分を贅沢に使用していることが多く、1回あたりの原価はケミカルピールと比べて高めになる傾向があります。また、製品によっては講習が必須だったり、アフターケアの対応に時間がかかるケースもあるため、導入後の対応工数やランニングコストはあらかじめ確認しておくことが重要です。
一方でケミカルピールは、乳酸やグリコール酸など安定性の高い化学成分を用いており、再現性の高い施術が行いやすいことが特長です。
原価も抑えられることが多く、コストパフォーマンスの高い施術として人気です。
ただし、一部のケミカルピール製品においては、ポレーション機器と併用することで効果を最大化する設計になっている場合もあり、知らずに導入すると機器購入・ランニングコストなどが加算され、当初の想定よりも費用がかかるケースもあります。導入時には、施術単体での運用が可能か、または機器とのセットが必要かをしっかり確認しておくことが大切です。
ハーブピールは「肌にやさしい」「ナチュラル」な印象を打ち出しやすく、ブランディングに合うケースもありますが、反応の強さや仕上がりの個人差が出やすい点に注意が必要です。
それに対しケミカルピールは、初回から肌表面のなめらかさ・メイクのりの良さなどの変化を実感しやすく、顧客満足に直結しやすい施術です。また、気軽に取り入れやすくサロン内のメニュー展開にも幅を持たせやすくなります。
ハーブピールは植物由来の自然派トリートメントとして一定の支持を集めていますが、剥離による注意点や導入コスト、個人差への対応など課題もあります。
一方でケミカルピールは、再現性・即時性・コスト・組み合わせ展開など、サロン経営において強みとなる要素を多く備えています。
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