ハーブピーリングでエステサロンを開業するには？資格は必要？

そもそもハーブピーリングとは？

ハーブピーリングとは、天然由来のハーブやミネラル成分を用いて肌を整えるトリートメントメニューのひとつです。サロンによって使用される商材や施術の強さに違いがあり、「剥離あり」「剥離なし」といった種類に分かれるのが特徴です。

また、ハーブピーリングと似たメニューに「ケミカルピール」があります。これは乳酸やグリコール酸などの酸を用いて角質層にアプローチする施術で、使用される成分や濃度によってサロン向け・医療機関向けに分かれています。

ハーブピーリングとケミカルピールの違い

ハーブピーリングは、主に植物由来の成分で施術を行い、ナチュラル志向のお客様に支持されています。一方、ケミカルピールは成分の選択肢が広く、乳酸やグリコール酸など刺激の穏やかなものを使用すれば、エステサロンでも取り扱いが可能です。

たとえば、乳酸を主成分とする「ホワイトスノーピール®」や、グリコール酸を用いた「水光ピール」は、エステ業界でも人気が高く、商材選びの選択肢として注目されています。

ピーリングでエステサロンを開業するには資格が必要？

ハーブピーリングの場合

ハーブピーリングを取り扱うエステサロンの開業に国家資格は必要ありません。施術の方法を習得し、商材を扱える状態であれば、誰でもスタートできます。

ただし、多くの商材メーカーでは、施術に必要な知識を提供するために講習や認定制度（ディプロマ）を設けており、受講が商材購入の前提条件になっていることもあります。

ケミカルピールの場合

サロンで扱えるケミカルピールは、「肌表面に穏やかにアプローチする成分」のみに限定されます。例えば、乳酸（ホワイトスノーピール®）、グリコール酸（水光ピール）、サリチル酸誘導体（ララピール）といった薬剤であれば、エステサロンでの提供が可能です。ただし、医療用レベルの高濃度薬剤を使用した施術は、医療資格が必要となるため、サロンでは行えません。

ハーブピーリング同様、商材購入時に講習や認定取得を求められるケースが多く、正しい知識と技術を身につけてから導入するのが基本です。

ピーリングでエステサロンを開業するメリット

未経験者でも始めやすい

施術に高度な機械操作が不要なため、未経験者でも比較的チャレンジしやすいのがピーリングの魅力です。特に、ハーブピーリングやマイルドなケミカルピールは技術を習得しやすく、開業前にしっかり講習を受ければ実践しやすいメニューといえます。

開業コストを抑えられる

ピーリングは、専用マシンを導入せずに施術が可能なため、設備費用を抑えて開業できます。自宅の一室でもサロン運営がしやすく、省スペースで施術可能なのもメリットです。

また、スノーピールなどは比較的価格も手頃かつ、効果が感じられるので、コストを抑えたい方にも適しています。

高単価メニューを設定しやすい

ピーリング施術は、お客様の満足感が高く、1回あたりの価格帯も比較的高めに設定しやすい傾向があります。特に、肌悩みへの定期的なケアを希望されるお客様が多く、リピートにもつながりやすいのが特徴です。

物販での売上も期待できる

ピーリング後のスキンケアに適したホームケアアイテムの販売によって、物販の売上を伸ばすことも可能です。ケミカルピールは肌にやさしい商品と相性が良く、施術後のアフターケア提案にもつながります。

【3STEP】ピーリングでエステサロンを開業する流れ

STEP1：商材選び・講習受講

まずは施術メニューに取り入れるピーリング商材を選定します。ハーブピーリングもケミカルピールも、メーカーが提供する講習を受けてディプロマを取得することで、安全な施術ができるようになります。

STEP2：サロンの開設準備

自宅サロン・店舗型サロンいずれにおいても、施術スペースの確保や備品の準備、開業資金の算出などが必要です。ベッドやタオル、照明など、基本的なアイテムがあれば始められるのもピーリングサロンの特長です。

STEP3：開業届の提出

個人事業主として開業する場合は、税務署に「開業届出書」を提出します。屋号や所在地、事業内容を記入し、税務上の手続きを整えることが重要です。

まとめ

ハーブピーリングやケミカルピールは、設備投資が比較的少なく始められることから、エステサロンの開業メニューとして注目されています。国家資格がなくても始められる反面、商材や施術方法に関する正しい知識を持つことは非常に重要です。