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2025.08.19 エステ業界情報

【エステサロンの経営ガイド】業界の現状・成功に向けた運営ポイント

 

美容ニーズの高まりとともにエステサロンの新規開業は増えていますが、サロン数の増加と制度面の変化により競争は激化しています。この記事では、業界の現状を踏まえ、個人〜小規模サロンが安定運営・成長を実現するための「成功の定義」と実践ポイントを整理します。今日からの改善計画にご活用ください。

 

 

エステサロン業界の現状

女性に加えてメンズ需要の拡大といった追い風がある一方、プレイヤー増による競争激化で淘汰も進んでいます。近年は市場規模の伸び悩みや倒産件数の増加が報告され、さらに2024年6月には「医師免許を有しない者によるHIFU施術の全面禁止」ガイドラインが示されました。コンプライアンス対応と差別化、顧客基盤の質向上がこれまで以上に重要になっています。

 

個人エステサロン経営における「成功」の定義

サロン経営の「成功」はオーナーの価値観や目標で異なりますが、一般的には次の3条件が持続的に満たされている状態を指標にできます。これらが安定すれば外部環境の変化にも揺らぎにくい体質になります。

 

2-1. 集客・売上面が安定している

月次の売上・粗利・固定費のバランスが取れ、赤字リスクが低い。
新規と既存(リピート)の比率が適正で、ベース売上が形成されている。
価格と提供価値の納得感が一致し、過度な値引きに依存しない。

売上の安定は、広告投資・教育・新メニュー開発など次の一手を回す余力を生み、経営の好循環を作ります。

 

2-2. 顧客との信頼関係が築けている

リピート・紹介が主導する集客構造になり、広告依存度が低い。
体験価値の満足度が高く、口コミやSNSで好意的評価が蓄積。
「この施術」以上に「この人に任せたい」という指名が増える。

技術と接遇、結果と安心感の総合点が信頼を生み、生涯顧客化へつながります。

 

2-3. オーナー・スタッフが満足して働けている

理想の施術スタイル・世界観を反映した提供価値が築けている。
勤務・休日・教育設計が適正で、心身への負担が少ない。
達成感と成長実感があり、離職が出ても採用・引き継ぎが機能する。

「人が幸せに働けること」は顧客体験の質と継続率に直結します。

 

エステサロン経営の成功に向けた運営ポイント4選

次の4ポイントは、安定運営と成長を両立させるうえでの実践的な打ち手です。

 

3-1. 目的に適した各集客活動の実施

闇雲に広告量を増やすより、目的別に手段を最適化することが近道です。

新規を増やしたい:SEO・リスティング・SNS広告/予約導線の簡便化・LP最適化
認知度を高めたい:SNS運用(Instagram/TikTok)、地域イベントや提携、PR記事
再来・紹介を伸ばしたい:会員制度・ポイント・紹介特典、来店後のLINE配信、次回予約の標準化

チャネルのKPI(表示→クリック→予約→来店→LTV)を計測し、費用対効果ではなくLTV視点で改善を回しましょう。

 

メニューと価格は来店動機・継続率を左右します。安さ競争は利益を圧迫し、高すぎる価格は新規の障壁に。核は、リピーター向け定番メニューを価格設計の基盤に据えつつ、初回体験・季節限定・結果訴求ラインで新規の入口を広げることです。

基盤(再来の柱):定期ケアで結果が積み上がるコース/回数券・サブスク設計
入口(新規獲得):初回カウンセリング+体験施術パッケージ、口コミ連動の限定メニュー
差別化:実感値の高い成分・手技・機器、術後・ホームケアの統合提案

例:効果実感と肌負担のバランスに優れたホワイトスノーピール®(乳酸ピール)や、つや感を狙いやすい水光ピール(グリコール酸)などの結果訴求型は、体験→継続の導線設計に親和性が高く、LTV向上に貢献します。価値に見合う価格と「効果の見える化」(撮影・数値・記録)で納得感を高めましょう。

 

3-3. 質の高いスタッフの採用・育成

スタッフはサロンの「顔」です。

質の高いスタッフを採用するためには下記2項目が重要です。

採用基準の言語化(技術・接遇・衛生・価値観)
入社後の育成カリキュラム(OJT、ロープレ、施術チェック、禁忌・薬機リテラシー)

また、人材不足下では、働きやすい環境(シフト柔軟性、評価制度、報酬の透明性)とキャリアパスの提示が定着率を左右。評価は売上だけでなく、リピート・紹介・単価・満足度など複合指標で行いましょう。

 

3-4. 変化に対応する柔軟な経営戦略

美容ニーズ・制度・媒体は常に変化します。現状維持は後退に等しい場合も。次の選択肢を中長期計画に織り込み、小さく試して検証し、勝ち筋に再配分するアジャイル経営が鍵です。

新サービス・新商品の開発(ターゲット細分化、結果の見える化の刷新)
オンライン活用(事前カウンセリング、EC定期便、アフターケア動画)
多店舗展開・フランチャイズ化・提携(スケールと品質の基準づくり)
コンプライアンス・リスク管理(禁忌・表示・契約運用・返金ポリシーの整備)

成功するエステサロン経営者の共通点

共通項は「価値を磨き続ける姿勢」と「数字で語る運営」。明確なビジョンを共有し、顧客価値最優先で施策を回し、学習と適応を継続。意思決定はLTV・継続率・チャネル別ROIなどのデータに基づきます。

 

まとめ

(1)売上の安定、(2)信頼にもとづく顧客基盤、(3)人が幸せに働ける環境。

そこへ目的適合の集客、価値に見合う価格とメニュー、採用・育成、変化対応の戦略を重ねれば、激戦市場でも持続的に成長できます。

まずは「今日、計測できる指標を1つ増やす」ことから始めるのが秘訣のようです。

 

参考・出典

 矢野経済研究所:エステ市場調査東京商工リサーチ:倒産動向

 

導入のご相談はリツビまでお気軽に。

 

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